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『2015年の建設・不動産業』を読みました [お金も大事]


2015年の建設・不動産業

2015年の建設・不動産業

  • 作者: 立松 博史
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2008/07/24
  • メディア: 単行本


横浜市立図書館で借りました。
NRIの近未来予測&提言本です。

既に始まっている日本の人口減少。そして2015年から始まる世帯数減少と、
世帯規模縮小・高齢化に伴う家計消費支出減少を踏まえ、
日本の建設・不動産業が今後選択すべき戦略を提言しています。

内需に依存しており、国内総生産の2割は建設・不動産業という日本。
一人当たり生産額が伸び悩み、就業者の高齢化などの問題があり、
しかも高い技術にも関わらず「ガラパゴス化」となっている現実。

しかし、海外には日本の9倍近い市場があり、海外の新興中位層国に
目を向けていくこと、そして、積極的な業界の再編が、
建設・不動産業の選択肢であると本書は主張しています。


そして、住宅業界。気になった点は次のような点。

 ・(質はともかく)実は1968年の時点で日本の住宅ストックは総世帯数を上回っていた。
 ・2015年までの世帯数増加は単独世帯が牽引する。
 ・マンション分譲会社の売上構成は、土地取得費30~40%、建設費30~40%、
  販売・広告費10~20%、利益10%。
 ・事業領域を超えた業界再編、中堅・零細企業の淘汰が進む

また、不動産業界についても非常に興味深いものでした。
海外機関投資家が、株式・債券がグローバルで連動してしまうことから、
分散投資効果を得るために、不動産を組み込んでいるということなのですが・・・
地震の多い日本。本当に東京を組み込んで良いのか?と思いました。

J-REITの利益相反問題の解説はわかりやすいものでした。
うーむ、この問題を考えると、2008年9月18日に東証に上場する
『1343(NEXT FUNDS東証REIT指数連動型上場投信)』は、
低コストで魅力的なのですが、考えてしまいますね。

時間のない方は、問題提起となる第1章と、
各業界の課題がコンパクトにまとめられた第5章を読まれると良いと思います。
最近の頻繁に起きているマンション分譲会社の倒産の話を耳にすると、
2015年に向けた淘汰が既に始まっているのだということを実感します。




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