『数字のモノサシ』を読みました [本を読む]
嫁が横浜市立図書館から借りたのを、読みました。
あの、JTの「大人たばこ養成講座」のイラストレーターです。
死亡者数が増えるにつれて、感覚が麻痺していくのが自分でもわかりました。(P2)
大地震のニュースに接した著者は、
8個が10個になるみたいな感覚で考えていることに気がついて、
なんともいえない嫌な気分になったのを覚えています。(P2)
と述べています。
確かに、数字は大きくなると、なんだかおかしなことになるもの、なのかもしれません。
「お金」も、そういうおかしなことになる数字なのかもしれません。
毎年何億円稼ぐようになってしまったら、桁の0の増減ばかり気にして、
生きている感覚なんかなくなってしまうんだろうな。
「数字には"自分の数字"と"他人の数字"がある」(P176)
自身の体験を通じて感じ取った「自分の数字」こそ手ごたえ。
「他人の数字」はわかったつもりになっている数字。与えられた数字。
やっぱり、生きている手ごたえが欲しい。そう思った。
数字の感じ方を、思わず笑ってしまうイラストで考えさせてくれる本でした。
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