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『クリエイティブ都市論―創造性は居心地のよい場所を求める』を読みました [本を読む]


クリエイティブ都市論―創造性は居心地のよい場所を求める

クリエイティブ都市論―創造性は居心地のよい場所を求める

  • 作者: リチャード・フロリダ
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2009/02/20
  • メディア: 単行本


横浜市立図書館で借りました。

人生におけるポイントは、「何を(職業)」と「だれと(結婚)」とされてきましたが、
経済学的観点や、心理学的観点など様々な分析を展開し、
実は「どこで(場所・居住地)」こそ重要だと、著者は主張します。

大きく経済成長をするのは、もはや国家でも都市ではなく、
メガ地域と呼ばれる都市のネットワーク連合体。

都市は、居住する人々によってその特徴が決定付けられ、
あたかも人格のように都市ごとの性格を持っており、
世界経済を主導する「クリエイティブ・クラス」は、
自己実現手段のため、自信の性格や目的にマッチした都市に居住する。

刺激的な人々の集まるメガ地域はイノベーションを生み出し、
高度に効率化し、最先端の文化・経済を牽引し、さらに発展する。
一方で、メガ地域から外れた都市には成長は見られない。
どこに住むかが、その人の人生の幸福度に影響するわけですね。

やはり、どんなに交通網が迅速化し、通信技術が発達しても、
直接人に会うこと以上の刺激は無い、ということでしょうね。

本書を読んで思い出したのは、『沸騰都市 TOKYOモンスター』。
三菱地所が丸の内で進めている再開発では、
世界のトップ企業を丸の内に積極的に誘致しており、
企業側もこぞって丸の内への進出を狙っている。
それはつまり、近隣に大企業が存在することによる
企業・人同士のコミュニケーションの深化のためであり、
それがイノベーションにつながるということ、なのだろう。
ひいては丸の内という場所の価値を向上させることにつながる。

それから、メガ地域には、ゲイやボヘミアン(芸術家)が多いそうで、
その美的感覚が、都市の価値を嗅ぎ取り、居住しているとのこと。

現在、僕の住む横浜市には、日本初のモノがわりと結構あるそうで、
イノベーションを生み出すポテンシャルが、以前はあったのかもしれない。
考えてみると、それはやはり開港したことによる海外からの刺激と、
その刺激に興味を持つ好奇心旺盛な人たちが集まったからこそ、
生み出されたものなのかもしれない。

たまたま、日経MJ2009/5/13に、仙台市がクリエイティブ産業振興として、
市内特定地域に事務所を開設するデザイナーなどに対して、
税制支援を行うという小さな記事が掲載されていた。

横浜市も、『クリエイティブシティ・ヨコハマ』を標榜しており、
東京藝大を誘致したり、アーティストを界隈に居住させようとしているが、
仙台市くらいインパクトが無いと、居住にまで至るか・・・。
今後の、ボヘミアンやLGBTなどのマイノリティに対するサポートレベルは、
横浜の将来の姿の決定要因かもしれないなー、と思いました。

タイトルは前著の『クリエイティブ資本論』に引きずられてますが、
原書の『Who's your city?』だと、「どこに住んでいるの?」くらいの
感じでしょうか・・・。


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