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『フランスの子育てが、日本よりも10倍楽な理由』を読みました [本を読む]


フランスの子育てが、日本よりも10倍楽な理由

フランスの子育てが、日本よりも10倍楽な理由

  • 作者: 横田 増生
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2009/02/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


上尾市図書館で借りました。

カバーにはこう書かれていました。

フランスでは教育費に税金や社会保障の負担として社会から広く集めたお金を使うのに対し、日本では子どもを持つ親が自らの蓄えをあてる。日本では親に十分な蓄えがなければ、子どもは大学へと進むことができず、社会階層の階段を上ることができない。かくして格差は固定する。

今の日本は、自らの蓄えを充てなければ子供を育てられないのだから、収入を増やすために働かざるを得ない。しかし、長時間労働は、結局のところ家族と過ごす時間を奪う。時間が無い。収入も増えない。子育てにはお金がかかる。育児を選べば仕事を失い、仕事を選べば育児を失う。これでは、何のために子供を産み、育てるのか、わからなくなるばかり。

日本の少子化は、こういう状況に対して若者たちが本能的に「子供を育てるのは難しい」と感じていることに起因しているのではないかという著者の指摘は、納得できるものがあります。うちも日本で子育ては難しいなー、このままじゃ。フランスの家族手当は外国人にも適用されるそうなので、フランスに行ってみたいとさえ思ってしまった。友人のTakashiさんの奥様が先日フランスから帰国されたようなので、是非フランスの話を聞いてみたい。

3歳から子供を学校に通わせることができるフランス。
女性の就業率がとても高く、産前産後で何も変わらずに働けるフランス。
無職のシングルマザーが4人の子供を大学まで行かせられるフランス。
それに引き換え、日本の制度設計は何十年も遅れているように感じた。

社会保障と教育について、学ぶところが多々あった一冊だった。
衆院選前に、特に子供を持つ親御さんには読んでもらいたいと思った。
巻末の参考文献は便利だし、制度の日仏比較年表はわかりやすかった。

ところで、「眠られる」とか「おられない」という言い回しが散見されたが、
とても違和感があった。これは日本語として正しいのだろうか。




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コメント 1

Takashi

日本でしかも都会で子供を育てようとは、金銭的にも
環境的にも思えなくなってます。
フランスがベストではないと思うが、日本よりはましに思える。

自分の生活の基盤をどこにおくかが問われるね。

たまたまネットで著者の対談を見つけました。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/nba/20090806/173020/?P=1

この本も図書館で借りてみます。
by Takashi (2009-08-10 13:29) 

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