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「社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!」を読みました [本を読む]


社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!

社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!

  • 作者: ちきりん
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2012/05/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


上尾市図書館で借りました。

ちきりんの本を読むのは2冊目。
本書もとても興味深く読みました。

本当に文化を実感するためには、「体験」するしかないのだろうな、ということを改めて感じました。特に、本書の美術館の展示に対する指摘は、感心することしきり。元の空間を再現しても、湿度や風や砂やホコリなどの気候までは再現できない。その場所に行かなければ、実感はできないものこそ、その文化と美術品を生み出した大きな要素なのだと思う。

本書の最後に、日本の若者が海外に行かなくなった理由についての考察が書かれていたが、全くその通りだと思った。若者には海外に行く必然性が無くなったのだ。旅行会社は、ターゲットを若者ではなく、「本当に海外に関心があるお金に余裕がある人」にすべきなのだろう。

本書からは話がそれるが、ずーっと昔、人が自由に旅ができなかった時代は、各地を回る商人や旅人から伝え聞く未知の世界の話題は、それはそれは魅力的なものだったのだろうと思う。だからこそ、旅行記は価値を持ち、今よりもずっとずっとインパクトがあり、想像力をかき立てるものだったのだろう。そういうワクワク感は、時代が経つにつれ薄れていっているのではないだろうか。

ちきりんの既刊のもう一冊を読むのが楽しみです。

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