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ウィズダムツリーの『配当加重インデックス』という考え方 [お金も大事]


AERAマネー 今日から始める投資

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2008/04/21
  • メディア: 雑誌


楽天ブックスで購入しました。今回もポイントで。
著名インデックスブロガーの方々が、本書を「面白い!」と記事にされていたので、購入してみましたが、確かに面白いと思いました。

論調の基本は国内・海外ETFを利用した、長期分散投資の推奨であり、好感が持てます。一方で、海外証券会社の口座開設体験記なんかもあり、楽しめます。また、FXの紹介にもわりとページが割かれているのですが、これは、やはりスポンサーということだからでしょうか・・・。しかし、山崎元氏がFXに対するコメントを書いているなど、記事の内容にバランスが取れていると思いました。

そして、何より面白いと思ったのは、
米国のウィズダムツリーの『配当加重インデックス』の記事でした。

ウィズダムツリーは、この本の著者ジェレミー・シーゲルが、『株式投資の未来』で提唱した戦略を実践する機関ということらしい。

一般的に「インデックス」は、『時価総額加重インデックス』と呼ばれる、インデックスに含まれる銘柄の時価総額の比率に合わせて組み込まれるというもの。これで、市場を丸ごと持つのと同じということですよね。

一方で、シーゲルは、『時価総額の大きい株式により比重を置くことは、過大評価=割高な株式に大きな比率をさき、過小評価=割安な株式に少ない比率を割り当てることになりがちである』と批判し、『配当加重インデックス』という新たなインデックスを組成しているのです。

この『配当加重インデックス』は、『配当がきちんと出ている企業は間違いなく儲かっている』『配当とは、適切な設備投資や経費を差っ引いた利益を株主にきちんと還元しようという、企業の意思の表明である』という考え方に基づき、企業が出す配当を基準とし、その総額が大きい企業ほどインデックスにおける比率を大きくしているというもの。

なるほどー・・・。
そして、シーゲルは配当の特性を、『下落相場の安全装置・リターンの加速装置』と呼ぶ。
ここで登場するのが、米国証券会社で提供されている「DRIP」というシステム。

これは、「Dividend Re-Investment Program」の略で、1回の配当で1株に満たない端数分でも再投資ができるというもの。市場低迷時は、DRIPにより多く買い増せます。つまり、『下落相場の安全装置』。そして上昇相場では小さくとも積みあがったことで、リターンが大きくなる。これが『リターンの加速装置』。素晴らしい!!

非常に興味深いのですが、
ウィズダムツリーのETFは、日本の証券会社では、今のところ購入できないんですよね。
せめてDRIPの仕組みだけでも、日本の証券会社で採用してもらいたい・・・。


この本は読んでいないので、いずれは読んでみたいと思います。

株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす

株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす

  • 作者: ジェレミー・シーゲル
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2005/11/23
  • メディア: 単行本





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