『葉っぱで2億円稼ぐおばあちゃんたち』を読みました [お金も大事]
葉っぱで2億円稼ぐおばあちゃんたち―田舎で生まれた「元気ビジネス」成功法則25
- 作者:
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/01
- メディア: 単行本
横浜市立図書館で借りました。
アウトドア雑誌のビーパルに連載されていた記事をまとめたものです。
それぞれ読みやすいコンパクトな話になっていて、あっという間に読めました。
さて、本書のタイトルとなっている「葉っぱ」とは、驚くことにただの葉っぱでした。
でも、その葉っぱを必要としている人たちがいるということがポイントだったわけです。
その葉っぱとは、いわゆる料理の「つまもの」に使われるものだったのです。赤くなったカエデの葉や、松葉、桃や桜の花などが、旅館や料亭の料理に添えられる。市場や卸への販路を開拓し、あるいは直接店舗に販売するシステムを確立し、高齢化が進む地域の方々の仕事を創出し、活性化させるという徳島県上勝町の試みには脱帽。素晴らしい!
その地方の人にとっては当たり前すぎて、価値が無いものでも、他の地域の人あるいは他の世代や他の収入層にとっては価値のあるものが地方にはたくさんあるのだと思いました。
総務大臣で前岩手県知事の増田寛也氏のコメントが印象的でした。(P224~225)
「がんばらないは、努力の否定ではないんですよ。提起しているのは一辺倒の見直し。がんばろうというのは、挑戦意欲を鼓舞したり力を結集するときの掛け声ですが、ものごとや世論を一つの方向に駆り立ててしまうマイナスの側面もあります」
「東京を追いかけてもかないっこない。地方らしさを失うだけです。ないものをねだって汗水流すより、あるものを財産化して、ほどよく力を抜いて暮らすほうがトータルでは幸福ではないでしょうか」
『ディープエコノミー』の新しい経済の視点と同じだなー、と思ったのでした。
雪1トンが石油10リットル分の冷熱エネルギーがある、など興味深い話も掲載されており、読むとまだまだ地方には希望があると思える元気をもらえる本だと思いました。
2008-07-15 20:02
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