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『「里」という思想』を読みました [本を読む]


「里」という思想 (新潮選書)

「里」という思想 (新潮選書)

  • 作者: 内山 節
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/09/21
  • メディア: 単行本


気付くと2週間も更新していませんでした・・・。すみません。

年末に横浜市立図書館で借りました。
実は去年、本書を推薦している人が2人も居たのです。

今の社会は、幸せを感じにくくなっている―――。
その原因が、地域や風土を無視したグローバル化(=普遍化)にあるのではないか。
「発展」「市場」「科学」を盲信しすぎているのではないか。
個人の孤立化が進むのは、市民社会に原因があるのではないか。

それを解決するのは、ローカル(=里)ではないかと提言する思想書。

全てが腑に落ちました。
自分の中で、なんとなく違和感を感じていた「現代の仕組み」が、説明されている感じ。

「お金を持たない者が生きられない社会」
「雇用されない者が生きられない社会」
「競争に勝った者が正義となり、勝ち続けないと生き残れない社会」
「アメリカは歴史を持っていない」
「インターナショナルとグローバルは違う」
「歴史は多元的」
「時間は一つではない」
など、気になる指摘がたくさんありました。

9.11の結果、アメリカが叫んだのは「テロとの戦い(=自己の正当性)」であり、
「なぜ、自分たちが?」ということをアメリカは考えなかった、という指摘は特に納得。
これでは戦争(経済的、軍事的、文化的)が無くならないわけです。

本当に、現代が昔よりも良い社会で、未来はより良い社会になるのか、
という点について、違和感や疑問、不安を覚えている方にはお勧めだと思います。

新聞連載だったということで、1つの話がコンパクトで読みやすい内容です。
4年前の本ですが、2008年個人的ベストワンに挙げようと思った本でした。
購入を考えていますし、しばらくは人に薦める本は、本書になると思います。(笑)

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