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『沸騰都市 ヨハネスブルク “黒いダイヤ”たちの闘い』を見ました [お金も大事]

半年ぶりの沸騰都市は南アフリカ ヨハネスブルク。
黒いダイヤとは、黒人中間層のこと。
金融危機により、この黒いダイヤたちも試練を迎えているようでした。

メモは次のような点。

 ・アパルトヘイト後、国家がBEE(Black Economic Enpowerment:黒人経済強化策)
  を推し進め、強引に黒人優遇を行い、黒人経営者を生み出した。
  その結果が、黒人人口の8%、300万人の中間・富裕層である「黒いダイヤ」。

 ・豊富な鉱物(レアメタル)資源。その採掘権も政府から黒人経営者に与えられている。
  しかし、価格の下落がその経営に影を落とし始めていた。

 ・黒人経営者による初のショッピングセンターの創設が取り上げられていた。
  未だに富の多くを握るのは白人だが、黒人の台頭を見過ごせなくなってきている。

 ・2010年のサッカーワールドカップが、今の南アフリカ経済の起爆剤。
  そこを狙って動く黒人企業家が取り上げられていた。
  彼らにとって、米国オバマ大統領の話題は希望として映っていた。

 ・南アフリカの失業率は23%。アパルトヘイト撤廃後、貧困層は2倍となった。
  富を等しく分け合っていた黒人の中で、格差が生まれている。
  黒人にとっての敵を倒した後は、黒いダイヤによる富の独占が生まれた。
  貧困層の不満は、BEEを推し進める政府に向けられている。

 ・富を狙って中国が進出している。
  ヨハネスブルクのファッショントレンドは欧米の2年遅れだから、その時間差を利用して
  商売をしているという中国系商店主は話していた。

 ・そしてインドも進出。この10年で南アフリカの新車の販売数は2倍に増えた。
  タタがアフリカ仕様の小型車を発表した。

 ・金融危機が、黒いダイヤたちの思惑を崩し始めている。
  融資の依頼に奔走、計画の変更縮小、撤退―――。

 ・ヨハネスブルクの殺人事件発生率は日本の50倍。

 ・教会は豊かな人と貧しい人が一堂に会する場所。
  米国オバマ大統領の"Chagne" を取り上げ、融和を説いていた。


カジノという新しい娯楽。一攫千金を狙う黒人たちが映し出されていました。
アパルトヘイト撤廃後、生まれたのは、新しい経済的な格差でした。

欲望を開放した今の世界は、本当に良い方向に向かっているのか―――。
黒人たちにとって、あるいは今の日本も含めた全ての人類にとって、
本当の敵とは何なのか、考えさせられました。

しかし、ナレーションが、雨上がり決死隊の宮迫博之っていうのは驚き!
次回も楽しみです。



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コメント 2

Takashi

正直、宮迫のナレーターはあっていなかった。
番組のいい感じが少々台無しになっていたかなと。


by Takashi (2009-01-27 19:41) 

tyo

> Takashi さん

 やっぱり活舌でしょうか・・・。

by tyo (2009-01-28 09:44) 

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