SSブログ

『NHKスペシャル うつ病治療 常識が変わる』を見ました [家は楽し]

2/22に放送された『NHKスペシャル うつ病治療 常識が変わる』を見ました。
4人に1人は治療に2年以上かかり、半数が再発するうつ病。
新しい治療法にも関心を持ちましたが、驚いたのは従来の治療法のひどい現実でした。

メモは次のような点。

・「初診」なのに、複数の種類や大量の抗うつ薬を処方されるため、
 ひどいところだと、不要な薬まで処方しているところもあり、
 副作用の発生や原因の追求を困難にし、治療が長期化している。

・同時期に複数の病院に行くと、異なる薬・量が処方されていた。
 医師のスキルレベルに格差があることを学会でも認識している。

・精神科の開業コストが他科目より破格に低いため、
 簡単に開業でき、ビジネスライクに運営している所も中にはある。
 ※極端に言えば場所と机と椅子があればOK・・・

・診断の難しいタイプのうつ病が増加しているため、
 学会でもスキルアップの講習を実施し、ガイドライン作成を目指している。

・難しい診断が簡単にできるように、脳血流の表示や、
 電磁パルスによる刺激など、新しい技術の開発が進められている。

・一方で、イギリスでは国を挙げて、抗うつ薬だけではなく、
 カウンセリングによる「心理療法」を実施することで一定の効果を上げている。


番組を通じて感じたのは、
現状を打破しようとしても「やる気が出ない」といううつ病の辛さ、
そして、従来の治療法における余りにもひどすぎる患者の扱いでした。

精神疾患の患者に対し、高慢な態度で、見下すように扱うという医師の姿勢は、
学生時に読んだ『好き?好き?大好き?―対話と詩のあそび (1978年)』を思い出しました。
著者R.D.レインの、そんな精神科医への批判が、この番組を見てよくわかりました。

どんなに優秀な人でも生産性を下げてしまううつ病という病気。
本人も辛いのはもちろんのこと、家族も、そして社会にとっても不利益なはず。
何にお金を投ずるべきか、企業も国も考えるべきではないでしょうか。
そして、社会全体がうつ病に対する理解を深めるべきなのだと思いました。

シマンテックストア
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。