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『沸騰都市 ダッカ “奇跡”を呼ぶ融資』を見ました [お金も大事]

今回の沸騰都市はバングラデシュの首都 ダッカ。
この10年で、全人口に占める貧困層の割合は10%減少したそうです。
原動力となっているのは、貧困層の急激な所得の向上。

メモは次のような点。

 ・バングラデシュは繊維産業が中心。輸出の80%は繊維。

 ・貧困層に無担保で少額を融資するマイクロクレジット。
  ダッカを拠点に融資を展開する世界最大級のNGOであるBRAC(ブラック)が紹介されていた。
  融資の返済率はほぼ99%を超えているらしい。
  マイクロクレジットといえば、ムハマド・ユヌスのグラミン銀行と思っていたが・・・。
  ジム・ロジャーズも言っていたが、「貧困層に必要なものは援助ではなく投資」なのだと思った。

 ・6F以上のビルが今まで無かったダッカに、高層ビルが続々と建設されている。
  ビルの屋上に鉄筋の柱がむき出しになっていた。
  売り上げが増えた際に、建て増すために最初から柱を立てているそうだ。

 ・BRACが設立した通信会社のブラックネット。日本の丸紅なども出資していた。
  農村部へのインターネット普及を「インターネットの普及は教育に役立つ」と推進していた。
  画面を覗き込む子供たちの顔は輝いていた。

 ・こんな格言があるそうだ。
 「1個レンガでは何もできないが、たくさん積み上げることで大きなものを作ることができる」
  ※すみません、正確ではありませんが、こんなニュアンスだったと思います。
 まさに、マイクロクレジットから、少しずつ経済が成長しているバングラデシュを表している。

 ・街中で、1分数円で携帯電話を貸し出す人は、「ダッカでは頭を使わないと生活できない」
  と言っていた。身長や体重を計って稼いでいる人もいた。
  知恵を絞り出し、自らの力で貧困から抜け出そうとしている感じが伝わってくる。

ダッカの人々が口にしていた言葉は、「政府は頼れない。助けてくれない」と言うこと。
でも、町には活気が溢れ、小走りする人が多く、「働くのが楽しい」「立派になりたい」と話し、
明るい表情をしている人たちがたくさんいた、という印象を受けました。

翻って、成熟経済社会の日本。活気が・・・溢れているようには見えませんよね。
もしかして、無意識のうちに、政府や自治体に何でも依存しているからかもしれません。



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コメント 2

斗夢

私も見ました。
今の日本にはないたくましさを感じました。
日本も政府・自治体に頼れないのに
淡い期待をしているのかもしれません。
by 斗夢 (2008-06-23 06:18) 

tyo

>斗夢 さん
nice!&コメントありがとうございます!

仰るとおり、「たくましい」感じでしたよね。

当ブログにもアップしましたが、
『2010年の日本』『2015年の日本』を読むと、
政府・自治体に頼れない状況が既に到来しているということを痛感します。
未読でしたらお勧めです。
by tyo (2008-06-27 19:31) 

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