『おいしいハンバーガーのこわい話』を読みました [本を読む]
横浜市立図書館で借りました。
何年も前からファストフード店のハンバーガーは食べていませんが、
本書を読んで、さらにファストフード店を利用するまいと思いました。
なぜ、ハンバーガーやシェイクは美味しくて、安いのか。
どうしておもちゃ付きのセットを販売しているのか。
そして、消費者はファストフード店を利用するのか。
主に、大手ハンバーガーチェーンと米国内の事例の
調査を基に書かれていますが、読んでいるうちに恐ろしくなってきました。
人が美味しさを感じるような加工をしているのです。
おもちゃを欲しがる子供は、一人では買いに来ないのです。
宣伝広告効果、政治献金と圧力に消費者は気付いていないのです。
ファストフード企業の戦略には、ただただ飽きれるばかりでした。
特に、食肉加工の話(動物の扱いや労働者の扱い、環境への影響など)は、
読んでいてなんともいえない気分になりました。
あまりにも数多くの動物を工場で肥育するため、その排泄物が池になり、
糞の山がメタンガスを発し、自然発火して燃えている・・・。ひどい。
新興国でファストフードがポピュラーになり、食肉需要が高まったら、
一体どうなるのだろう。
一方で、健全な素材を使い、良心的な販売をしている店もあるのも事実。
どうしても食べたいなら、そういうお店を選ぶべきなのでしょう。
昔ながらの洋食屋さんのハンバーグって、安くても軽く1,000円しますが、
その理由が解るような気がしました。素材だけで美味しいハンバーグを、
当たり前に作ろうとすると、それくらいして当然なのだろうと思います。
つまり、安くて美味しいハンバーガーには理由があるわけですね。
ちなみに、味覚は小さいうちに形作られるそうです。
つまり、小さいうちにファストフードが好きになった人は、
甘くて、脂質やカロリーが高いものを好む傾向にある・・・。
ティーンズ向けということですが、ボリューム感ある内容はまるで、
ハンバーガーとフライドポテトとシェイクのLサイズセットのようでした。
是非、一読をお勧めします!
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