『ETFとは何か』を読みました

ETFとは何か (PHPビジネス新書)

• 作者: 北村 慶
• 出版社/メーカー: PHP研究所
• 発売日: 2009/03/19
• メディア: 新書

上尾市図書館で借りました。

著者も指摘しているが、やはり定番と言えるような米国や先進国などの株式・債券のETFが、日本で上場されることが、日本のETF市場を拡大させるためには必要なのだと思う。ニーズは確実にあるのだから。

そして、なぜそういう定番ETFが日本で上場されないのかという理由について、「日本では魅力的な投信が無いため、定番ETFが上場されてしまうことにより、既存投信の売上が落ちてしまうことを恐れ、上場させないのではないか。まずは、魅力的な投信を設定することが、定番ETFの上場につながるのでは」という分析・提言は、さすが現役金融マンだと思った。

また、グロソブの売上を見ればわかるように、日本人は直利志向が強いことから、定期的に収益分配金が出るETFは日本人に適しているという分析も、なるほどと思った。個人金融資産の1割が日本のETF市場に流入すれば、それだけで日本のETF市場は世界有数の規模になるのだから、高齢者の方々はその資産をグロソブよりも一部でもETFに振り向けてくれればよいのだが・・・。

相変わらず、著者ならではの噛み砕いたわかりやすい内容で、ETFについて知りたい方は、価格が決定する基本的な仕組みから、種類について、ETFの今後など、本書を読めば概ね理解できると思います。

タグ：ETF 北村慶

コメント 1

とても魅力的な記事でした！！
また遊びに来ます！！
ありがとうございます。。
by 株とETF (2012-01-10 09:43)